熊本市の化学及血清療法研究所(化血研)が国の承認と異なる方法で血液製剤などを製造した問題で18日、化血研は厚生労働省が命令を出した110日間の業務停止に入った。代替品のない血液製剤やワクチンなどを除く8品の製造販売がストップすることになり、化血研は対応に追われた。
午前9時前、厚労省職員5人が化血研の建物に入り、対象製品を製造する設備や営業関係の部屋などに「封かんの証」や「立入禁止」と書かれたシールを貼った。
110日間の業務停止は過去最長。化血研は「事態を重く受け止めている。再発防止策を実施し、品質の安全性を確保する」とコメントを出した。対象製品の製造や営業に携わった職員は承認申請作業に関わったり他の製品を担当したりする。〔共同〕