【NQNニューヨーク=横内理恵】22日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は大幅に続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の3月物は前日比2.66ドル高の1バレル32.19ドルで取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)による追加の金融緩和観測を背景に市場心理が改善し、原油先物にも買いが広がった。
世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席したドラギECB総裁は22日、追加緩和に踏み切る可能性があることを改めて示唆した。ECBによる緩和期待が強まるなかで株を含めたリスク資産の価格下落が一服しており、原油先物にも売り持ち高の解消を目的とした買い戻しが膨らんだ。
ガソリンとヒーティングオイルはともに続伸した。
ニューヨーク金先物相場は小幅に続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である2月物は前日比1.9ドル安の1トロイオンス1096.3ドルで取引を終えた。原油や米株式相場の上昇を受けて、投資家が運用リスクを取りにくくなった際に資金の逃避先となってきた金の先物には売りが続いた。
銀は続落したが、プラチナは続伸した。