【NQNニューヨーク=岩切清司】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。終値は前日比210ドル83セント(1.3%)高の1万6093ドル51セントだった。日欧の株高や原油先物相場の上昇を好感した。
ダウ平均は2日間で326ドル上げ、1万6000ドルの大台を回復した。週間ベースの騰落では4週ぶりの上昇となった。
日経平均株価/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2E4EBE2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXの急騰や欧州株式相場が上げた流れを受け、米市場でも朝方から株式に買いが先行した。新規の買い材料には乏しいものの、最近まで下げ足が速かっただけに押し目買いや売り方の買い戻しが入り、相場を押し上げた。
欧州中央銀行/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE6E0E2E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(ECB)のドラギ総裁が21日に追加の金融緩和の可能性を示唆したことも世界市場に安心感を与えたとの声も多い。
原油先物相場が値幅を伴って続伸したことも投資家心理の改善につながった。天然ガスのウィリアムズ・カンパニーズが前日比で約23%も上昇するなど、売り圧力の強かった一部のエネルギー関連株の上昇が目立った。
ナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数も続伸。同119.124ポイント(2.7%)高の4591.180ポイントとなった。バイオ製薬関連の上昇が指数の上げに寄与した。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が上昇した。「エネルギー」や「IT(情報技術)」「電気通信サービス」の上げが目立った。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約11億9000万株(速報値)、ナスダック市場は約20億9000万株(同)だった。
アップルが5%高となった。昨年8月に付けた52週(過去1年)の安値に迫っていただけに、相場環境の改善で買いが優勢となった。一部に販売台数の低迷に対する懸念を抱えるなか、来週には2015年10~12月期決算を発表する。重要イベントを前に買い戻しも入ったようだ。
マイクロソフトや金融のゴールドマン・サックス、映画・娯楽のウォルト・ディズニーも上昇した。