熊本地震の被災地で暮らすてんかん患者や家族の相談に応じるため、静岡てんかん・神経医療センター(静岡市)が、電話相談「てんかんホットライン」を24時間体制で受け付けている。現地での医療機関のかかり方や生活の注意点などについて、医師や看護師がアドバイスする。
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熊本地震 災害時の生活情報
てんかん患者は薬の服用をやめると、全身のけいれんがおさまらず命にかかわることがある。このため日本てんかん学会は「薬を服用している患者は服用をやめないでほしい」と呼びかけている。
学会によると、被災地の病院では今のところ、薬の備蓄は足りていて、薬の種類と量がわかれば、かかりつけ医でなくても、処方してもらえるという。
一方、てんかん患者は災害の発生直後は、ストレスや睡眠不足などからけいれんや発作が増えることがある。多くは時間が経てばおさまるという。学会の渡辺雅子理事は「発作が起きても周りの人は慌てずに見守って欲しい。患者は生活で困ったことがあれば電話で相談して」と話す。
相談は電話(054・246・4618)か、メール(support@shizuokamind.org)で受け付ける。(福宮智代)