熊本空港の駐車場に臨時にできた搭乗受付カウンター(手前)。左奥はターミナルビル、右奥は手荷物検査場=19日午後2時43分、熊本県益城町、水野義則撮影
熊本を中心とした地震の影響で運航・運転を見合わせていた交通機関は19日、復旧の動きが相次いだ。
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熊本空港(熊本県益城町)は4日ぶりに一部の便の運航が再開した。まだ空港ビルが閉鎖している中、午前7時半に羽田空港から乗客38人を乗せた全日空の臨時便が到着した。
午後3時発のフジドリームエアラインズ県営名古屋空港行きは、野外の仮設カウンターで出発手続きをした。乗客で三重県鈴鹿市の自動車メーカーに勤める原野浩則さん(54)は到着後、報道陣の取材に「会社も月曜から始まっており、戻ってこられてほっとしています」と話した。
その後、空港ビルは部分再開した。20日は熊本空港では全日空の21便、日本航空の10便などが発着予定だ。
18日に在来線で博多―熊本間が結ばれたJR九州。19日も鹿児島線熊本―八代、豊肥線肥後大津―豊後竹田、肥薩線八代―吉松、三角線宇土―三角の4区間は終日運転を見合わせたが、豊肥線の熊本―肥後大津は再開した。
熊本市交通局も市電の運行を一部再開した。ただ、通常は最大時速40キロで運行するところを20キロ以下の徐行で運転したという。