19日の東京株式市場は、前日の米株高と円安進行を受けて全面高になった。日経平均株価は3営業日ぶりに値上がりし、前日より598円49銭(3・68%)高い1万6874円44銭で取引を終えた。上げ幅は一時600円を超えた。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)の終値は、同42・88ポイント(3・25%)高い1363・03。出来高は20億9千万株。
中東の産油国クウェートで17日から石油労働者によるストライキが発生して産油量が減少し、原油の供給過剰に対する投資家の警戒感がいくぶん後退。18日のニューヨーク株式市場では、ダウ工業株平均が約9カ月ぶりに1万8000ドル台を回復し、19日の東京市場でも買い注文が先行した。円相場が1ドル=109円台前半を中心とする円安ドル高水準で推移したこともあり、円安が採算改善につながる自動車や電機、機械など輸出関連株が買われた。