米フロリダ州マイアミで3月10日、共和党の討論会に臨むドナルド・トランプ氏(左)とテッド・クルーズ氏(中央)、ジョン・ケーシック氏=ロイター
米大統領選の共和党候補者指名争いで、クルーズ上院議員(45)とケーシック・オハイオ州知事(63)の両陣営は24日夜、選挙協力することで合意した。州ごとに2人のうち優位な候補に勝たせ、トランプ氏(69)の代議員総数の伸びを抑えて過半数確保を阻止するのが狙い。候補者同士の選挙協力は極めて異例で、トランプ氏は「破れかぶれだ」と批判を強めている。
特集:米大統領選
クルーズ、ケーシック両陣営はトランプ氏阻止に向けて水面下で協議を重ね、24日に選挙協力で合意したとそれぞれ声明で発表した。両陣営はこれまで討論会などで互いを批判して足を引っ張り合い、州ごとの得票も割れてトランプ氏を利してきた。今回の合意がどこまで功を奏するかは未知数だ。
クルーズ陣営は声明で「共和党を統一できる候補を指名し、11月の本選で勝利できるよう、我々はインディアナ州に時間と資源を投入する」と述べ、手始めに優位な5月3日のインディアナ州予備選に注力し、ケーシック氏の協力を得る一方、同氏が優位とされる5月17日のオレゴン州、6月7日のニューメキシコ州予備選では勝ちを譲る意向を示した。