スマートフォン(スマホ)などの携帯電話や周辺機器が原因で起きた事故が、2010年度からの5年間で計239件に上ることが、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の調べでわかった。同機構が28日、発表した。重いやけどや住宅火災につながったケースもある。
機器別では、スマホ本体(71件)、ACアダプター(63件)、スマホ以外の携帯電話本体(41件)、モバイルバッテリー(35件)の順に多かった。
事故によるけが人は70人で、うち5人が重傷。13年10月に北海道の飲食店で起きた事故では、スマホ用のモバイル充電池が破裂、1人が大やけどを負った。火災も53件起きた。
誤使用や不注意など所有者に問題があって起きた事故は64件で、原因が判明している事故の46%を占めた。充電器と接続する本体コネクター部分に無理な力を加えたり、飲料などをこぼしたりして発熱、発火したケースが目立った。
NITEの担当者は「毎日使う身近な道具だけに故障は起きやすい。特にコネクター周辺に不具合があったらすぐに使用をやめ、販売店に相談してほしい」と呼びかけている。