17日午後7時50分ごろ、津市垂水の近鉄名古屋線の線路内で、市内の中学2年の男子生徒(13)が名古屋発松阪行きの急行電車(6両編成)にはねられ、死亡した。三重県警によると、生徒のスマートフォンに「自殺することを決めた」と書かれたデータが残されていることなどから自殺の可能性が高いとみている。
津署によると、スマートフォンは現場から約130メートル北東にある公園のベンチの上で見つかった。巾着袋の中に教科書などと一緒に入っていた。家族や学校関係者に向けた感謝の気持ちも書き込まれていたという。いずれも電車にはねられる数分前に書き込まれたとみられるが、自殺の動機を示す内容はなかったという。
現場は近鉄南が丘駅の北約420メートル。運転士が線路内に立ち入っている人を見つけて急ブレーキをかけたが間に合わなかったという。
近鉄によると、乗客約180人にけがはなく、約1時間後に運転を再開した。上下5本が運休、40本に最大45分の遅れが生じ、約1万人に影響した。