iPhone7プラス(ジェットブラック)=アップル提供
2016年のスマートフォン国内出荷台数は2942万台で、12年に次いで過去2番目に多かった。NTTドコモなど大手3社向けの出荷は前年と比べて3%減ったが、格安SIM業者向けが前年の約1・9倍に増えた影響だ。メーカー別シェアはアップルが54・1%を占め、5年連続で首位だった。
調査会社のMM総研が9日発表した。大手3社向けのスマホ出荷が82万台減ったのに対し、格安SIM業者向けは124万台増えた。スマホ出荷に占める格安向けの比率は9%で過去最高になった。一方、従来型携帯(ガラケー)の出荷は前年比18・9%減で、スマホと合わせた端末出荷台数も同3%減った。
スマホのメーカー別シェアは、2位がソニー(15・3%)、次いでシャープ(8・1%)、富士通(5・5%)、京セラ(4・5%)と続いた。出荷台数は、「iPhone7」が好調だったアップルが同7・3%増えたが、他の4社は前年を下回った。(上栗崇)