7月2日投開票の東京都議選に向け、自民党は21日、党本部で党役員と都議選立候補予定者による会合を開いた。都連会長の下村博文幹事長代行は、豊洲市場問題に触れ、「都議選の政争の具にして石原都政を支えた自民党にダメージを与える戦略は邪道だ」と述べ、豊洲問題を都議選に絡めようとする小池百合子・都知事を牽制(けんせい)した。
会合は、党都連所属の衆参国会議員を含む約100人が出席した。下村氏は「小池知事のイエスマンばかりが都議会過半数を確保したら、都政が失墜する」とも語った。二階俊博幹事長は「都連だ、本部だということでなく、一体となって選挙戦を戦い抜いて立派な業績を上げる」と強調。3月14日に官邸で安倍晋三首相と面会した際、首相から「一緒になって戦い抜く」との決意表明があったことを明らかにした。