雪のなか、遊覧船観光を楽しむ観光客ら=北海道釧路市の阿寒湖
北海道釧路市の阿寒湖で29日、雪が降るなか、湖水開きがあった。春の観光を幕開けする恒例行事だが、降雪のため、式典が初めて観光遊覧船内で行われた。
式典では、NPO法人「阿寒観光協会まちづくり推進機構」の大西雅之理事長は「道東道の阿寒までの延伸を街をあげて期待している」とあいさつ。観光客ら約150人が雪のなか、遊覧船観光を楽しんだ。温泉を楽しみに来たという埼玉県所沢市の無職金子雄二さん(65)は「寒いのは覚悟していたけど、雪にはびっくりした」と話した。
29日の道内は、発達した低気圧の影響で、道東の山間部では雪模様となった。釧路地方気象台によると、同日午後3時現在で川湯温泉(弟子屈町)で11センチ、別海町で8センチ、阿寒湖畔でも7センチの積雪を記録した。(佐藤靖)