70年代の「少年ジャンプ」の表紙の展示=東京都港区、横関一浩撮影
ドラゴンボール、スラムダンク、こち亀……。数々のヒット作を生み、最盛期には発行部数600万部を超えた漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)が来年、創刊50周年を迎える。作品世界を体感できる展覧会が開かれたり、復刻版が発売されたり。節目に向けて盛り上がりを見せている。
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記念の「週刊少年ジャンプ展」が先月、東京・六本木で始まった。50年の歴史を来年まで3回に分けて振り返る第1弾は、創刊から1980年代がテーマ。
「キン肉マン」「北斗の拳」「キャプテン翼」など隆盛期を支えた作品の直筆原画がずらり。キャラクターやセリフが飛び出す立体作品や特別映像などを通じて作品世界を楽しめる。
小学生から兄と一緒に毎週読んでいた都内の主婦芳沢千鶴子さん(39)は「友情や絆が純粋に描かれ、心に響く作品が多い。原画には修整の跡や書き込みがあり、作者の熱量やこだわりが伝わってきた」。
■「男一匹ガキ大将」「ハレンチ学園」…漫画家と一体で代表作
ジャンプは「友情、努力、勝利」を掲げ、68年7月に月2回刊で創刊。翌年、週刊化した。3大漫画誌と言われる「少年マガジン」「少年サンデー」の創刊から9年遅れており、新人発掘が至上命令だった。企画段階から漫画家と編集者が一体となって作品に取り組み、本宮ひろ志の「男一匹ガキ大将」、永井豪の「ハレンチ学園」など、代表作となる漫画を世に送り出した。
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