自宅の庭に作られたシャワールームで笑顔を見せる増永信喜さん=5日午後、熊本県益城町、関田航撮影
熊本地震で自宅が全壊した益城町の増永信喜さん(70)宅の庭に、わき水を使ったシャワールームが、ボランティアの協力で完成した。被災し自宅で入浴できない近所の人たちに、開放している。
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増永さんは、自宅に40年前から出ているわき水があることから、庭先にテントを張り生活している。水は、近所の人たちにも開放し、朝から水をくんだり洗濯をしたりする人が訪れている。
京都府からボランティアに訪れた建築業の国領義数さん(60)が、増永さんが水を開放していることを知り、持参した湯船と薪で燃やす釜で、シャワールームを作ることを提案。SNSなどで活動を知ったボランティアの協力を得て、4日に作業を始め、翌5日には完成した。
一番風呂に入った増永さんは、「こぎゃん被災地に、こぎゃんシャワーが出来るなんて」と完成に驚き、妻の春代さん(69)も「これで遠いところまでお風呂に行かないですみます」と表情をゆるめた。(関田航)