九州の高速道路の主な復旧状況
熊本県などでの一連の地震で不通になっていた大分自動車道の湯布院インターチェンジ(IC)―日出ジャンクション(JCT)間(17キロ)が9日復旧した。熊本県で最大震度7を観測した4月14日の「前震」以降、九州の全高速道路の通行止めが解除されるのは25日ぶり。
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一連の地震では、16日の「本震」後に高速道の不通区間が広がり、国土交通省によると、最大7路線(599キロ)が通行止めになった。
湯布院IC―日出JCT間では、のり面の土砂崩落が発生し、復旧が進められていた。一部ではまだ作業が残っているため、片側1車線で50キロの速度規制が続く。また復旧はしたものの西日本高速道路九州支社は9日、霧のため同区間で夜まで通行止めを継続した。
国交省は9日、土砂崩れで崩落した南阿蘇村の阿蘇大橋(国道325号)について、県に代わって国が復旧する方針を決めた。
熊本県内では9日、地震で大きな被害を受けた益城町や南阿蘇村などで、休校していた小中学校62校が授業を再開した。10日には熊本市内の小中学校でも授業が再開され、11日までに県内すべての公立学校が授業を始める見通しだ。ただし、損壊などで校舎が使えずに別の学校を間借りするところや、避難所を兼ねたままの学校もある。
熊本県によると、9日午後現在、県内265カ所に計1万1990人が避難。10日は県内で大雨となるおそれがあり、気象台は土砂災害などへの注意を呼びかけている。