地震後初のあか牛の競りに集まった牛を下見する宮城県栗原市の関村清幸さん(左端)=11日午前9時27分、熊本県大津町の県家畜市場、金子淳撮影
阿蘇特産のブランド牛「あか牛」の競りが11日、熊本県家畜市場(同県大津町)であった。熊本地震の発生後、初めて。被災した農家もいるが、市場は1カ月ぶりの競りに沸いた。
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阿蘇を代表する食材であるあか牛は、脂肪が少なめで赤身が多いのが特徴。肉本来のうまみが味わえるとして全国で知られる。競りは毎月開かれ、県畜産農業協同組合によると、同市場では2015年度、2250頭の子牛が出荷された。
約400頭が出された11日の市場には、東日本大震災の被災地となった宮城県栗原市の牧場経営、関村清幸さん(64)の姿もあった。20年前に阿蘇を訪れ、牧草地で牛たちが悠々と草をはむ姿に魅了された。以来、毎月のように阿蘇で育ったあか牛を買い付けてきた肥育農家だ。