パソコンからのサイバー攻撃で大阪市内の小中学校などのホームページ(HP)の表示を妨げたとして、大阪府警は11日、市内の高校1年の少年(16)を電子計算機損壊等業務妨害容疑で書類送検し、発表した。少年は国際的ハッカー集団の「『アノニマス』に憧れていた」と容疑を認めているという。
警備総務課によると、少年は昨年11月15日と27日の2回、自宅パソコンのソフトを使い、大阪市教委のサーバーへ、短時間にアクセスを集中。市立小中など444校のHPをいずれも約30分間、画像や動画のない「簡易版」しか表示できなくさせた疑いがある。
少年は当時、大阪市立中の3年生。「学校の先生の指導が間違っている。困らせてやろう」と中学校のHPを攻撃したところ、市教委のサーバーから他の学校のHPにも被害が及んだ。少年はハッカーの本を読むなどして手口を知ったといい、警備総務課は少年が数件のサーバー攻撃にかかわったとみている。
同課は「自治体のサーバーを攻撃する事件の摘発は全国初」としている。