「餃子(ギョーザ)の王将」が現在販売している餃子。ニンニク抜きもほぼ同じ形で、値段も同じ6個220円(税抜き)にする=王将フードサービス提供
「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する王将フードサービスは26日から、大阪、京都、兵庫にある店舗のうち、計100店でニンニクを使わないギョーザを試験販売する。「ランチに食べたいが口臭が気になる」という女性らを取り込む狙いだ。
同社が「ニンニク抜き」を売り出すのは初めて。代わりにニラやショウガの量を増やし、スパイシーさを出した。試験販売で反応をみてさらに味を調え、全国販売をめざす。渡辺直人社長は「創業から約50年、ニンニク入りにこだわってきたが、今は多様性の時代。食べやすいので何個でもおなかに入ります」。価格は西日本でのニンニク入りと同じで、1人前(6個)で税抜き220円とする。
王将は女性など新たな顧客層の開拓に力を入れている。女性向けに内装を凝らし、健康を意識したメニューを売り物にする新型店を3月に京都市で出店した。同じ形態の店舗を全国に広げるほか、ギョーザに特化した立ち飲みバーも今夏から展開する。新型店を含め、2016年度は前年の3倍超の56店を出す計画だ。(西村宏治)