鹿児島市喜入地区でわなにかかったマングース=2009年7月
鹿児島県本土で約4年間確認されていなかったマングースの死骸が同県南さつま市笠沙町で発見されたことを受け、県は16日、本土で繁殖している可能性があることを前提に、生息状況を調査する方針を決めた。周辺住民への聞き取りや無人カメラを設置することで、定着していないかどうかを確かめる。
県自然保護課によると、マングースは沖縄と奄美大島に生息する外来種。養鶏や果樹など農産物への被害や生態系への悪影響のため、特定外来生物に指定されている。
県本土では、鹿児島市喜入地区で初めて生息が確認された2009、10年度に115匹を捕獲。それ以降はわなにかかったり、目撃されたりしなかったため、県は根絶か、それに近い状態と判断していた。薩摩川内市で12年2月に1匹が捕獲されたが、その後の情報はなかった。
しかし、今月12日に南さつま市で、車にひかれたと見られるオス1匹の死骸が確認され、県が16日、環境省や大学の研究者らを集めた緊急会議を開催した。