大翔丸(左)を寄り切りで破った御嶽海=竹花徹朗撮影
(22日、大相撲夏場所千秋楽)
どすいこいタイムズ
三賞選考委員会は22日、敢闘賞に平幕で11勝を挙げた御嶽海を選んだ。三賞初受賞。技能賞は栃ノ心で初めて。殊勲賞は該当者なし。
■御嶽海「自分の相撲をとるだけ」
23歳の御嶽海が自己最高位で自己最多の11勝。初の敢闘賞を受けた。取組前の三賞選考委員会で、受賞には千秋楽で勝てばの条件が付いていた。「あんまり意識しなかった。どっちにしろ自分の相撲をとるだけなんで」。連敗がなかった今場所を「負けたあと、ちゃんと気持ちの切り替えができた」と振り返った。
■栃ノ心のつり出し、評価
怪力をいかしたつり出しが評価され、栃ノ心が初の技能賞を受けた。場所前に左の脇腹を痛め、休場も考えたという。初日は立ち合いの変化で高安に敗れ、部屋に戻ると師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)から「休場しろ」と言われた。「それで2日目から気持ちを切り替えました。自分の相撲をとって、けがが悪くなったらそこで休めばいい、って」
◇
■55日間連続大入り
大相撲夏場所は千秋楽の22日、満員御礼となり、全15日間を通じて大入りとなった。昨年11月の九州場所6日目から55日連続。東京場所では5場所連続となった。今場所の懸賞は計1889本で、最多だった昨年秋場所の1979本に及ばなかったが、今年初場所の1872本は上回った。千秋楽の175本は1日にかけられた本数の最多タイ。