第3セット、相手スパイクのブロックに失敗し、最後のポイントを奪われる清水(中央左)、深津(同右)ら日本の選手たち=林敏行撮影
バレーボール男子のリオデジャネイロ五輪世界最終予選は31日、アジア大陸予選を兼ねて第3日が東京体育館であり、日本(世界ランキング14位)は、2014年の世界選手権王者のポーランド(同2位)にストレートで敗れ、通算1勝2敗となった。ポーランドは唯一の3戦全勝。日本は1日の次戦でアジアのライバル・イラン(同8位)と対戦する。
リオオリンピック2016
第2セット。日本は10―7のリードから9連続失点と大崩れした。ポーランドがサーブで後衛にいた石川を狙い始めた。好調だったエース石川のバックアタックを封じる作戦だ。「サーブで石川と柳田の間を狙われ、対応が遅れた」と福沢。周囲のカバーも含めた守備力が機能しなかった。
この局面を南部監督は「マッチアップのところで苦しいローテーションがあった」と振り返る。後衛の中央に石川。レフトに柳田がいたが、相手の2メートル超のブロッカーが待ち構えた。ポーランドは最強で、日本が最も弱いローテーション。日本に2014年世界王者の攻撃力をはね返すだけの力はなかった。
第1セットは競り合った。2日前の中国戦ではサーブミスから自滅したが、この日は石川に連続サービスエースも出るなど感触は悪くなかった。柳田のサーブにも復調の兆しが見えた。「サーブがチームの得点の原動力」という南部監督の思いに立ち上がりから応えたのが、完敗の中での明るい材料だ。