人と並ぶと巨大さがよく分かる。助手席に座ると別世界の風景だ=23日、ロシア極東ウラジオストク、中川仁樹撮影
ロシアから中国までの1万700キロを競う自動車レース「シルクウェー・ラリー」に初参戦する日野自動車のチームが23日、ロシアのウラジオストクで記者会見を開いた。日野のトラックはロシア極東で人気が高い。ドライバーの菅原照仁さん(43)は「車の手応えはいい。勝負できると思う」と意欲を示した。
出場するのは日野チームスガワラ。日野のトラックを改造した排気量9リットル、630馬力のモンスターマシンを走らせる。
レースはモスクワの赤の広場を7月8日に出発。カザフスタンを抜けて中国・北京まで16日間かけて走破する。シルクロードを含むルートは、砂漠や山岳地帯が待ち受ける過酷なコース。出場121台中、トラックは26台だ。
菅原さんは「以前は、この種のレースは『冒険』のようだったが、いまは短距離的な速さが求められる。特に砂漠の急な斜面などは運転が難しい」と話す。