テニスの４大大会第３戦、ウィンブルドン選手権は２７日に開幕する。男子シングルスでは、今年の全仏オープンで史上８人目の生涯グランドスラム（４大大会全制覇）を達成した世界ランキング１位で第１シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア）が、史上初の４大大会５連勝に挑む。

大会前の記者会見で、ジョコビッチは余裕たっぷりの表情を見せた。「去年までとは違う。なぜなら全仏で初タイトルを取ったからね。あの優勝が自信になった」。昨年のウィンブルドンから今年の全仏までの４大大会４連勝は、男子ではロッド・レーバー（豪）以来４７年ぶりの快挙。ジョコビッチは今季、ツアーの優勝６度、４４勝３敗。勝率９割超と圧倒的な強さだ。

世界王者の独走を誰が止めるのか。昨年の決勝で敗れたのは世界ランキング３位のロジャー・フェデラー（スイス）。ウィンブルドンで最多７度優勝と芝が得意だが、今季はまだ優勝がない。フェデラーは「得意な芝コートで突然自信を取り戻すかもしれない。ここで勝てればいいシーズンになるかもしれない」と話している。

世界ランキング２位のアンディ・マリー（英）はイタリア国際の決勝でジョコビッチに勝っている。同４位のラファエル・ナダル（スペイン）はけがで欠場した。

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第５シードの錦織圭（日清食品）と世界ランキング１２３位のサミュエル・グロート（豪）の１回戦は、２７日の１番コートの第２試合（第１試合は日本時間午後９時開始）に決まった。（野田枝里子）