ブラジル被爆者平和協会の呼びかけ文
広島への原爆投下時刻に1分間の黙禱(もくとう)を――。広島原爆の日の8月6日、リオデジャネイロ五輪の開会式が同時刻に重なるのを受け、現地ブラジル在住の被爆者たちが世界に賛同を呼びかけている。「戦争やテロがなくなるよう世界中で祈りを捧げたい」と願う。
特集:リオデジャネイロオリンピック
リオ五輪開会式は日本時間の8月6日午前8時(現地5日午後8時)に始まり、広島の平和記念式典と同時刻の開催になる。広島では原爆投下の午前8時15分、1分間の黙禱をする。
ブラジルには広島、長崎の被爆者118人(3月現在)が暮らす。ブラジル被爆者平和協会(事務局・サンパウロ)は「究極の偶然を無視できない」と6月20日、五輪開会式での黙禱の呼びかけを現地の反原発団体と共同で始めた。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長にメールや手紙で声を届けようと訴えるメッセージを日本、ポルトガル、フランスなど5言語で書き、インターネットで広げている。
きっかけは、同じ要望をした松…