イラク戦争検証 各国の主な対応
米国が主導した2003年のイラク戦争。日本政府の戦争支持は正しかったのか――。そんな検証を行う市民グループの公聴会が始まっている。10年以上がたった今、検証が必要な理由とは?
「日本には断る術なかった」山崎拓さんが語るイラク戦争
特集:イラク戦争
「国連憲章違反で違法だと思っていた」「組織で働く人間はみんな米国のやり方は変だと思っていたが、『これは米国の話だから』と思考停止した」
5月末、東京・永田町の衆院議員会館。市民グループ「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」主催の「イラク戦争公聴会」の初会合があった。小泉内閣などで内閣官房副長官補を務めた元防衛官僚の柳沢協二氏(69)がイラク戦争当時の経緯について証言し、学者や野党議員ら約80人が聴き入った。「北朝鮮の核開発が大きな心配事で、いざとなったら守ってくれるのは米国しかないという判断があったのだろう」。柳沢氏は振り返った。
国際社会の賛否が割れるなか、…