観光スポットや公園などを訪れた際、記念に写真を撮るというのは非常に見慣れた光景。しかしその撮影ポーズとなると、国や世代によって実に様々。中国もまたしかり。日本人の目からみるとちょっと変わったそれらの撮影ポーズに感心してみたり、驚いてみたり。今回はそんな日本ではあまり見ることのできない中国の撮影ポーズの数々を紹介していこう。人民網が伝えた。
【初級編】視線を外す
どんなポーズをしてみせる場合でも、「カメラ目線」というのがあり、カメラのレンズに顔を向けて撮影することが多い。しかし、中国でよくみられるのが視線をわざとはずすポージング。斜め下をアンニュイな表情で眺めてみたり、首をやや傾げるようにしてあらぬ方向を見てみたり、思わず「こっち、こっち!レンズを見て!」と言いたくなってしまうポーズを中国の観光スポットなどで見たことがあるという人は少なくないと思う。
【中級編】グラビア写真ばりの大胆ポーズ
日本で雑誌やグラビアなどでモデルが見せるポージングで写真を撮る一般の人はあまり多くない。しかし、中国では老いも若きも様々なポージングを楽しむ。髪をかき上げてみせたり、欄干に手を添えて寄りかかってみたり、「いやぁ、ちょっとそれは…」と日本人だと恥ずかしくなるようなポーズも楽しんでいる姿を見ると、その大らかさと開けっぴろげな様子がちょっとうらやましくなってしまうことも。
【上級編】道具を使いこなす
そして写真撮影のポーズの多様さと大胆さにかけては、若い女性たちのインスタ映えなどまだまだ足元にも及ばない強烈さを見せるのが中国の「大媽(オバちゃん)」たちだ。いつの頃からか、こうしたオバちゃんたちの間で不動の人気を集めているのが「スカーフ」を使った撮影。艶やかでカラフルな大判スカーフを風になびかせるオバちゃんたち。若い女性たちはアプリで目を大きくしたり、肌を白くしたりして「他人から美しいと思われる自分」を作り出すのに躍起になっているが、オバちゃんたちはあくまで自前の「自分が美しいと思う自分」で勝負する最強の存在なのだ。
スマホのカメラ機能もますます向上し、写真撮影がより身近になっている。カメラアプリの修正機能などを駆使して色々な写真を撮るのもいいが、たまには様々なポージングに挑戦して、自由な写真撮影を楽しんでみてはいかがだろうか?(文・イラスト・玄番登史江、袁蒙)。
イラストで知ろう!イマドキ中国
人民網ではもっと身近なスタイルで今どきの中国を読者の皆さんに知ってもらうため、「つるにはまるまるむし爺さん」と「へのへのもへ郎」、「へめへめくつ美」の3人が流行語やカルチャー、時事問題など幅広いジャンルにおける「イマドキ」を紹介。中国ってこんな国なんだ!と興味を抱き、理解を深めるきっかけにしてみてください。
「人民網日本語版」2020年6月19日