広島カープの試合を観戦し、勝利に喜び合うファンたち=1日、東京都千代田区、関田航撮影
プロ野球・広島の快進撃に、地元だけでなく首都圏のファンも沸いている。前回のリーグ優勝は12球団で最も遠い25年前だが、今年は首位を独走中。流行語にもなった「カープ女子」らファンの盛り上がりに、「優勝したら無料」宣言の飲食店も登場した。
広島の全試合をテレビ観戦できる東京・神田のお好み焼き店「Big―Pig神田カープ本店」は、連日ファンが席を埋めている。
「今年は絶対優勝できる。東京でこんな盛り上がりは初めてで、うれしい」と大田区の会社員、山本浩二さん(46)。広島県の隣の山口県出身。主力として1975年の初優勝に導いた山本浩二さんと同名の縁もあり、幼い頃から赤ヘル一筋だ。
大手電機メーカーで社内のファン50人のまとめ役を務める川崎市の花田吉彦さん(63)も「優勝したら、同僚とビール掛けをしようかと計画中」。一方、新宿区の会社員、坪井俊介さん(33)は「優勝から遠ざかりすぎて実感が湧かない」と慎重だ。
6月の交流戦終盤から続いた11連勝で独走態勢に。7月に首都圏である唯一の3連戦だった1~3日のDeNA戦(横浜市)でも、チームカラーの赤をまとったファンが観客席を埋めた。DeNA球団広報は「今や巨人戦や阪神戦と並ぶ観客数です」。
1~3日には、東京都内で広島…