裁定について報道陣に説明するスポーツ仲裁裁判所の担当者
スポーツ仲裁裁判所(CAS)がリオデジャネイロ五輪への出場を求めたロシア陸上界の訴えを却下した21日の裁定で、ロシア陸上チームのリオ五輪不出場が確定した。国際オリンピック委員会(IOC)は裁定を受け、24日に臨時の理事会を開いてロシア全選手を締め出すかどうか検討する。IOCは「(裁定の)内容を詳細に検討する」との声明を出した。
ロシア陸上の五輪出場申請、スポーツ仲裁裁判所が却下
リオオリンピック2016
世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームは18日、2011年後半~15年8月にロシアが国ぐるみでドーピングをしていたと認定。WADAはIOCに対して、リオ五輪からロシア選手全体を締め出すことを検討すべきだと勧告している。
IOCは19日に臨時理事会を開いたが、判断を先送りに。CASの裁定を参考にする考えだった。ただ、今回のCASの発表文には「IOCは今仲裁の当事者でなく、ロシア選手団に対するIOCの判断について、CASは管轄権を持たない」とあり、IOCから判断の根拠とされることに予防線を張った。
WADAの姿勢は強硬で、IO…