裵姈美さん=京都市、中野晃撮影
京都では、朝鮮半島から来た若者らがたくさん学んできた。そうした歩みを受け継いだ「後輩」の韓国人研究者らが30日、「朝鮮人留学生たちの京都」と題したシンポジウムを京都市の同志社大・明徳館で開く。
日本は1910年に大韓帝国を併合。朝鮮半島では日本人向けの教育機関が整備された一方、植民地支配を背景に朝鮮人が通える高等教育機関が少なかった。
「学問をしたい」と考える若者らは東京や京都へ。留学生団体も作られ、下宿探しなどを通じて生活を支え合ったという。当時の京都の留学生事情に詳しい京都大学名誉教授(朝鮮近代史)の水野直樹さん(65)は「学びたい欲求を満たすには日本に留学せざるを得なかった」と話す。
30年代以降、集会での朝鮮語…