教科書会社の大修館書店(東京都)が高校に英語問題集を無料提供していた問題で、文部科学省は26日、高校教科書を発行する計39の出版社と個人を対象にした調査の結果を発表した。大修館を含む4社が2012年以降、19都府県の公私立140校の教員に対し、計約330万円相当の教員向け指導書などを提供していた。
高校では各校が教科書を選び、採択に教員の希望が反映されやすい。業界ルールでは採択の関係者への問題集や指導書の無料提供は、サンプルを除いて禁じられている。
今年6月、大修館がこの4年間で38都道府県の165校に英語問題集約5万7千冊を無料配布していたと発表している。文科省は各社に対し、2011年以降で採択関係者への金品提供があったかを尋ねた。
調査結果によると、大修館は1…