建設業者からの現金授受問題をめぐり、あっせん利得処罰法違反などの疑いで告発され不起訴処分となった甘利明・前経済再生相(66)について、東京第4検察審査会は甘利氏を「不起訴相当」と議決し、29日に公表した。
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一方、同審査会は元秘書2人について一部を不起訴不当と議決。東京地検特捜部が再び捜査をし、2人について起訴するかどうかを判断する。「起訴相当」の議決ではないため、地検が再び「不起訴」と判断すれば、2人が刑事責任を問われる可能性はない。
議決は20日付。
甘利氏と元秘書をめぐっては、千葉県の建設業者「薩摩興業」の元総務担当者らから現金を受け取っていたことが発覚。同社が補償交渉をしていた都市再生機構に口利きをした見返りに現金を受け取ったとして同法違反容疑などで東京地検に告発されたが、今年5月に嫌疑不十分で不起訴となっていた。