内閣府の宇宙科学・探査小委員会は1日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げ、2カ月余りで運用を断念したX線天文衛星「ひとみ」の後継機開発を了承した。文部科学省が来年度概算要求に関連予算を盛り込む見通し。
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JAXAはひとみについて「世界唯一の大型X線天文衛星で国際的な期待も高い。米国など関係機関の協力も得られる見通し」と説明。小委員会はJAXAによるひとみのトラブルに関する原因究明と再発防止策に一定のめどがつき、科学的意義や国際的な信頼回復のために後継機開発は必要と判断した。後継機の打ち上げは2020年の予定。基本設計はひとみとほぼ同じため、開発費は縮小する見通し。(竹石涼子)