遮熱性の舗装(奥の明るい路面)と手前の排水性舗装など、4種類の舗装路面を試走する瀬古利彦さん(手前から3人目)や花岡伸和さん(先頭)ら=31日、東京都渋谷区、鬼室黎撮影
2020年夏に開かれる東京五輪・パラリンピックに向けて路上の暑さ対策を検討しようと、国土交通省は31日、特殊な路面舗装を施した東京都渋谷区の国道246号で、どれだけ路面温度を抑えられるか計測したり、元五輪ランナーの瀬古利彦さんや車いすマラソンの花岡伸和さんらが試走して体感温度の違いなどを確認したりした。
国交省は国道246号の約250メートル区間の路面に、セラミックなどの遮熱材を吹き付けた「遮熱性舗装」と、気化熱で温度を下げる「保水性舗装」などを実施。通常の舗装など計4種類の路面で違いを比べた。
午前11時の測定では、遮熱性舗装をした路面温度は通常舗装より4・8度低い47・2度で、散水すると、41・6度まで下がった。保水性舗装の路面は48・3度で、散水後1時間経っても40・6度を保っていた。
瀬古さんは「遮熱性舗装は明ら…