「防災の日」の1日、首都圏9都県市による合同防災訓練が、さいたま市のさいたま新都心周辺で始まった。高速道路や鉄道駅で地震による負傷者を救助する訓練があるほか、住民らが救助に加わる「共助」の訓練もあり、交通網の集中する首都直下の大規模地震をリアルに再現する。
訓練では、国の首都直下地震の想定をもとに、さいたま市を震源とするマグニチュード7・3、震度6強の地震により、市中央部で建物が倒壊、道路や鉄道が寸断したなどの被害を想定し、午前9時から始まった。関係機関や地元住民ら計約1万人が参加する。
さいたま新都心には、国の出先機関が入る合同庁舎のほか、さいたまスーパーアリーナやオフィスビル、商業施設などが集まる。JRの東北・上越新幹線と東北線のほか、首都高速埼玉新都心線も通る。埼玉新都心線(全長5・8キロ)ではこの日、一部を通行止めにして、大型バスなどが高架上で多重衝突を起こしたというシナリオで訓練。車両が近づけない状況を想定し、ヘリで負傷者をつり上げたり、はしご車が負傷者を下ろしたりする。
JRさいたま新都心駅では、地…