急ピッチで進む九州自動車道の復旧作業=24日午後4時21分、熊本県御船町、朝日新聞社ヘリから、上田幸一撮影
熊本地震で損傷し、一部区間で通行止めが続いてきた九州自動車道が、今月中に全線で通行可能になる見通しになった。国土交通省が24日発表した。一部車線だけの区間もあるが、九州を縦に貫く交通の大動脈が復旧し、被災地への支援や復興の後押しになる。
特集:熊本地震 ライフライン情報など
特集:あなたの街の揺れやすさを住所でチェック
熊本地震 災害時の生活情報
現在は熊本県内の植木インターチェンジ(IC)―八代IC間の56キロが通行止めだ。うち嘉島ジャンクション(JCT)―八代IC間は今週前半に、植木IC―嘉島JCT間は今月中に一般車両が通れるようになる。
今回の地震で被害が大きかったのは益城熊本空港IC―嘉島JCT間だった。道路下の斜面が崩れて路面が陥没するなどし、橋の桁がずれてすきまが生じた場所もある。月内に全線復旧後も、この区間の一部では全4車線のうち2車線だけの暫定的な復旧となる。
九州の高速道では、ほかに大分自動車道の湯布院IC―日出(ひじ)JCT(17キロ)も地震で通行止めになっており、復旧時期は決まっていない。