西日本は16日も冬型の気圧配置の影響で冷え込みが厳しく、北部を中心に雪が降った。
JR加古川線で架線凍結、40人閉じ込め 兵庫
気象庁によると、16日午前10時現在の積雪量は、兵庫県香美町兎和野(うわの)高原で90センチ、滋賀県彦根市で29センチ、京都市で10センチ。最低気温は兵庫県姫路市で零下1・4度、京都市で零下0・2度、大阪市で0・9度を観測した。
交通機関も乱れ、JR西日本によると、山陽新幹線は16日も始発から岡山、広島両県内など一部区間で速度を落として運行した。午前10時までに最大約40分の遅れが出た。京都府内の山陰線や舞鶴線では倒木の影響で運転見合わせが相次いだ。16日午前6時39分ごろには、JR加古川線の下り普通電車がパンタグラフに雪が積もった影響で兵庫県西脇市内の駅間で停車。乗客約40人が一時電車内に閉じ込められた。同線では午前11時ごろにも線路上に竹が倒れ、下り普通電車が同県丹波市内で停車。乗客約20人が閉じ込められた。
倒木による道路の通行止めも相次いだ。国道9号の京都市西京区と京都府亀岡市の間の3カ所で倒木があり、16日午前8時から約4・7キロが通行止めに。兵庫県姫路市夢前町と同県養父市八鹿町で倒木により県道が通行止めになり、それぞれ約50世帯と数世帯が孤立したという。
気象庁によると、近畿地方は冬型の気圧配置が続き、16日夜にかけて北部を中心に雪が降り、雷を伴うところもあるという。