ヤマハ発動機がエンジンを供給したF1車両も展示された=静岡県磐田市新貝
うなる名車のエンジン音を体感して――。二輪大手のヤマハ発動機(静岡県磐田市)が本社の展示施設「コミュニケーションプラザ」(CP)を改装し、1日から公開を始めた。二輪づくりから始まった60年の歩みを紹介するコーナーを12年ぶりに一新。目だけでなく耳も使って楽しめる「体感型」展示を充実させた。
CPは二輪やマリン製品、産業用ヘリコプターからF1へのエンジン供給まで広がったヤマ発の製品群や技術を無料で見学できる。創業40周年事業の一環で1998年に開館し、年間約17万人が訪れる県西部の人気スポットの一つだ。
今回の歴史コーナーの改装は、二輪好きはもとより、新たなヤマ発ファンも増やそうと計画された。
目玉は映像や音で二輪の魅力を伝える体感型の展示だ。サーキット場を模したり、年代別に並べたりした代表製品の脇に、タッチパネル式の端末を設置。付属のヘッドホンで名車のエンジン音を、映像で走行シーンを楽しめるよう工夫をこらした。音は動態保存する車両から録音しており、13車種分ある。今後も随時、増やしていくという。