ソフトバンクとKDDI(au)が、月々最大30ギガバイトまでのデータ通信を定額で使える新しい料金プランを導入する。動画やゲームを頻繁に楽しみたい人向けで、例えば月20ギガバイトを使う場合、両社とも新プランを使うと約1万円の値下げになる計算だ。
両社とも、月20ギガバイトまで使えるプランが税抜き6千円、月30ギガバイトまでが同8千円。音声通話の基本料金に組み合わせて使う。通信量1ギガバイトで、ネット上の動画を約4時間見られるという。
現在は、KDDIは13ギガバイトまでが最大のプランで、それを超えると追加料金がかかる。ソフトバンクでは、家族で分け合うこともできる20ギガ、30ギガバイトのプランがあるが、料金はそれぞれ1万6千円、2万2500円。
新プランの受け付けは、ソフトバンクが新規か機種変更が伴う場合は13日から、プラン変更のみでは29日から、KDDIがいずれの場合も15日から。NTTドコモは、こうした大容量の新プランについて「検討中」としている。
ソフトバンクの担当者は「通信量の上限を気にせずもっと動画を見たいという需要は多いはず」とみる。高市早苗総務相は9日の閣議後記者会見で「新たな安い料金プランを発表していただき、歓迎したい」と述べた。(藤崎麻里)