冬の3番目の節気である「大雪」は12月7日。寒さにブルブル震える人々は、保温下着やズボン下、ダウンジャケットを着こむだけでなく、色々な暖房グッズを買い求め始めている。
スチーム暖房やガス給湯・暖房システム、オイルヒーター、ファンヒーターといったオーソドックスな暖房器具のほか、今冬の暖房器具市場には多くの新商品が登場し、人々の人気を集めている。ネットで注目を集めた温水ブランケットや電気タオルウォーマー、足元温風器などがその代表例と言えるだろう。
〇温水ブランケット
温水ブランケットの仕組みは、従来の電気毛布とほぼ同じだが、その媒体が異なる。電気毛布は、電熱線を介した電気の伝導によって直接発熱するが、温水ブランケットの場合は、水を通す管が毛布やマットレスに張り巡らされており、電気によって加熱された温水が媒体となって、暖かくなる仕組みになっている。
アリババグループのネットスーパー「天猫超市」の関係者は、「温水ブランケットは今年の新製品だが、天猫超市でたちまち爆発的なヒット商品となった。浙江省杭州エリアでは、この1週間の販売量が、前週比135%増加した」と話す。
ブランドものの温水ブランケットの販売価格は158元から208元(1元は約15.9円)と幅があるが、月間販売枚数はすでに1千枚を突破しているという。
〇電気タオルウォーマー
京東商城が発表した最新の消費ビッグデータによると、北方エリアの人々は引き続きスチーム暖房を利用しているが、南方エリアの人々は、新たに登場した暖房グッズ「電気タオルウォーマー」で寒気から身を守るという手段を選んでいる。
寒風が吹き、乾燥しているが、スチームで寒さをしのげる北方エリアと異なり、南方エリアのじめじめした寒さは人々を悩ませる。たとえ暖かいお湯で入浴を済ませても、氷のように冷たく湿っぽいタオルで身体を拭くと、たちまちまた寒さでがくがく震えることになってしまう。だが、新たに登場した「電気タオルウォーマー」さえあれば、このような苦痛からは解放される。京東商城の11月消費ビッグデータによると、電気タオルウォーマーの主力購入層は、26歳から35歳までの既婚男性だった。
湿気が高く温度が低く、下着すら乾きにくい南方エリアにおいて、タオルやちょっとした衣類を素早く乾かせる電気タオルウォーマーは、一家に1つは必ず必要なグッズと言ってもいいだろう。
家の中の物干しが1つ増えるだけでなく、持ち運びも可能な電気タオルウォーマーは、家庭内のさまざまな乾燥・暖房ニーズを満たすことができる。防水性を兼ね備え、極めて低い電力消費で済むだけでなく、音声操作やアプリによるダブルスマート操作などの機能が備わっている。
〇足元温風器
細長い形状をした足元温風器は場所をとらず、リビングの片隅に置くことが可能で、その高さも幅木とほぼ変わらない。そしてその販売量は増加の一途をたどっている。足元温風器は、熱対流と赤外線加熱によって暖かくなる仕組みで、熱風の送風口は上に向いており、暖かい空気が床から上に流れるため、風に当たるような感覚はなく、エアコンに比べ乾燥もそれほどひどくない。
足元温風器の販売価格は600~700元から1500元の間で、石墨アルケン繊維を使って発熱する製品の方が、アルミニウムボードによって発熱する製品より高くなっている。また、電子液晶画面による操作や、リモコン操作、アプリを利用した遠隔操作といったオプション機能がついている製品もあり、それらは相対的にやや高めな価格設定となっている。