米ニューヨークを訪問中の岸田文雄外相は19日午後(日本時間20日未明)、豪州のビショップ外相と会談した。両外相は安全保障関連法の施行を受け、自衛隊と豪軍の間で物資融通を取り決めた「日豪物品役務相互提供協定(ACSA)」の改定に向けて、物資の対象を拡大する方向で協議していくことを確認した。
日豪ACSAは、自衛隊と豪軍がPKO(国際平和維持活動)や国際緊急援助活動を行う際、現場で食料や燃料などをお互いに提供できると定めている。日豪両政府は今後、安保法で弾薬の提供などが可能になったことから、改定内容について協議を進める。(ニューヨーク=小林豪)