大阪府柏原市の市営ポンプ場で男性に暴行を加えて死なせたとして、大阪府警は28日、同市内に住む高校1年の男子生徒(15)を傷害致死容疑で逮捕し、発表した。男子生徒は「その通り間違いありません」と容疑を認めているという。
ポンプ場に男性遺体、後頭部に打撲痕と出血 大阪・柏原
捜査1課によると、亡くなったのは同市片山町の無職竹本悟さん(31)。男子生徒は28日未明、同市国分西1丁目の市営ポンプ場の敷地内で、竹本さんの頭と腹を蹴って死なせた疑いがある。後頭部には2カ所の傷があったという。府警は倒れた際に近くにあった植え込みの鉄柵に頭を打ったとみて、近く司法解剖して死因を調べる方針。
男子生徒の母親から同日午後、府警に「息子が男の人を蹴って死なせてしまった」と電話があり、自首した男子生徒を府警の警察官が任意同行した。
男子生徒は竹本さんと会ったのは3回目で、事件当時、現場付近で竹本さんや友人3人と話をしていたと説明している。調べに対し、男子生徒は「(竹本さんから)『お前ほんまはけんか弱いんと違うんか』などとののしられ、殴りかかられた」などと話しているという。
現場近くの防犯カメラには、竹本さんと似た服装の人物が数人と一緒にいる姿と、うち1人から蹴られ、後ろに倒れて動かなくなっている様子が映っていたという。
市職員が同日朝、ポンプ場南側通路付近で、仰向けに倒れている竹本さんを発見。後頭部に打撲痕があったことなどから府警が調べていた。