熊本市の許可を得てドローンで撮影すると、熊本城の屋根の至る所に草が生えていた=6日、熊本市中央区、金川雄策撮影
熊本地震から半年になるのを前に、朝日新聞社は6日、大きな被害を受けた熊本城の現状を小型無人飛行機(ドローン)を使って撮影した。熊本市から許可を得て立ち入り禁止区域内で撮影した写真や映像では、瓦が落ち、草が茂った天守閣の様子などが鮮明にとらえられた。
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撮影は午前8時から市職員立ち会いのもとでスタート。天守閣が立つ高台の広場までのぼり、国の許可を持つカメラマンがドローンを飛ばした。天守閣は堂々とした姿を残しつつも、上空からの映像では、屋根の瓦は遠目から感じるよりも多く落ちているように見えた。残った瓦の隙間には草が茂り、半年という時間の経過を感じさせた。
かろうじて1本の石組みで倒壊を免れている飯田丸五階櫓(やぐら)の上空からも撮影。これ以上倒れないように、高さ約14メートル、幅約30メートルの大きな架台で支えられていた。櫓をコの字形に包む架台の上では、作業員らの姿も見えた。
市によると、城内で13の重要…