熊本地震直後のソニー半導体工場内の様子=熊本県菊陽町、同社提供
ソニーは7日、4月の熊本地震で被災し、生産の全面再開まで約3カ月半かかった半導体工場(熊本県菊陽町)について、また地震などが起きても2カ月以内に再開できるよう、災害対策の計画を見直す方針を明らかにした。2カ月以内なら在庫で対応できるためといい、年内に見直しを終える予定だ。
被災したのはスマートフォンやデジタルカメラ用の画像センサーを生産する工場。ソニー製デジカメ向けセンサーの大半をつくり、他メーカーにも出荷していたが、地震で天井が落ちるなどして生産が停止。全面再開は7月末で、地震前の水準まで出荷量が戻ったのは9月末だった。家電量販店で一時在庫がなくなるなど影響は大きく、ソニーのデジカメを中心とした部門の営業利益も通期で260億円減る見通しだ。
7日には工場が報道陣に公開さ…