火口中心から南西200メートル付近の火口の縁の上に確認された直径3メートル以上の噴石(奥)。手前にあるのは1933年の噴火で飛散した直径約3メートルの噴石=12日、福岡管区気象台提供
8日に爆発的噴火が起きた熊本県の阿蘇山で、中岳第1火口の近くに直径3メートル以上の大きな噴石が飛散しているのを福岡管区気象台が現地調査で確認した。降灰は最大30センチほど積もっていた。火山活動は活発な状態が続いており、今後も8日と同程度の噴火が発生する可能性があるという。
気象台は12日、立ち入り規制区域内に入って調べた。火口中心から南西側200メートル付近の火口の縁に、今回の噴火で飛散した大きな噴石を遠方から確認。過去の噴石の大きさと比較して、少なくとも直径3メートルはあるという。南側から南西側の約700メートルの範囲内では1~1・5メートルの噴石が多数飛散しており、500メートルの範囲内では数センチから30センチ程度の降灰があった。
気象台によると、12日の火山ガスの放出量は1日あたり1400トン。噴火前の7日(1万5千トン)より減少している。