水揚げされたばかりのサンマ=12日午前7時41分、岩手・大船渡港、渡辺洋介撮影
近年不漁が続くサンマ。今年も漁獲が振るわない可能性が出ている。10月以降に主漁場となるはずの三陸沖に、高水温のせいで漁場ができない予測があるからだ。秋の深まりとともに、秋の味覚の代表格が値上がりするかもしれない。
サンマの水揚げ量が本州一の岩手・大船渡港。12日朝、漁船4隻が北海道沖でとれたサンマを水揚げした。漁師歴50年の車田満さん(69)は「量がとれないし、小さいものばかり。今年は去年よりひどい不漁かもしれないよ」と嘆いた。
漁業情報サービスセンター(東京)によると、11日現在の全国のサンマ水揚げ量は約5万4700トンで、平年並みだった一昨年同期と比べると45%減だ。約40年ぶりの不漁だった昨年の同期よりは12%増えたが、台風で出漁できない日が多かった上、群れもサイズも小さめだったからだ。
東京都中央卸売市場(築地市場…