滋賀県のJR近江八幡駅前のスーパー平和堂近江八幡店が16日閉店する。琵琶湖を5万分の1の縮尺で再現して人気を呼んだ大型の鉄道模型のジオラマも見納めとなる。
“テツ”の広場
平和堂によると、同店は1972年開業。ジオラマは87年、市内に別の大型スーパーが出店したことを受けて店を改装したとき、誘客の目玉の一つとして、当時の夏原平次郎社長の発案でつくったという。
鉄道模型制作会社「カツミ」(東京都)に依頼したジオラマはレストラン街などのあった5階に設けられた。面積は115平方メートル、線路の総延長は約400メートルになる。琵琶湖を5万分の1の縮尺で再現し、周囲にびわ湖タワー展望台や近江八景の舞台の一つ、堅田浮御堂など、県内の名所を配置。近江八幡駅や米原駅など県内も走ったブルートレインや特急「しらさぎ」、湖西線で走る普通列車などをHOゲージ(軌間16・5ミリ)で再現した車両約200両が並べられている。列車はカツミの社員が1両1両つくった真鍮(しんちゅう)製だ。設置当時「面積日本一」とうたった。
閉店を明らかにした9月中旬以…