大阪市民病院機構は14日付で、市立総合医療センターの係長級の放射線技師2人が、誤って左右逆に撮影された患者のX線画像を反転処理して医師に送ったとして、停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。
機構によると、新人指導担当の男性技師(51)は今年6月、医師から患者の胸のX線画像を右側から撮るよう指示された新人職員が誤って左側から撮影したことに気づいたが、独断でパソコンで画像を反転。同僚の男性技師(57)は指導担当技師に頼まれ、医師に偽装の画像を送った。治療に影響はなかった。
9月7日に市に通報があり発覚した。指導担当の技師は「診断に影響はないと判断した」と説明したという。機構は「誤診や医療ミスにつながる恐れがあり、職員の指導を徹底したい」としている。
また、機構は、入院患者から預かった睡眠薬などを自宅に持ち帰り、服用したり廃棄したりしたとして、女性助産師(60)を14日付で諭旨解雇とした。