スカウトグループ「絆」が拠点としていたテナントビル(看板の一部にモザイクをかけています)=14日夜、大阪市北区太融寺町
街で声をかけた女性を売春業者に紹介したなどとして、大阪府警は14日、スカウトグループ「絆」の会長上田和也容疑者(37)=大阪市西区=ら12人を職業安定法違反(有害業務職業の紹介)の疑いなどで逮捕したと発表した。上田容疑者は容疑を認めているという。府警によると「絆」は約200人を擁する関西最大のスカウトグループ。
保安課によると上田容疑者らは昨年3月、大阪・ミナミの路上でスカウトした女性(21)を、兵庫県尼崎市内の飲食店を装った売春業者に紹介した疑いがある。業者の男(70)ら2人も、別の女性(23)と売春契約を結んだ売春防止法違反(契約)の疑いで逮捕された。
「絆」グループでは、スカウトを9チームに分けて売り上げを競わせていた。繁華街でスカウトした女性をクラブや風俗店に紹介したり、アダルトビデオに出演させたりして紹介料を得ていたという。上田容疑者は同名の職業紹介会社「絆」の社長も務めており、同課がスカウトグループとの関係を調べている。