押収した液体大麻(中身は税関が小瓶に移している)。右側の長い2本は電子たばこの器具に装着して持ち込まれたという=14日午後、関西空港、中川竜児撮影
電子たばこで吸う液体大麻を輸入したとして、大阪府警は14日、米国籍のプロレスラー、マシュー・コークラン容疑者(33)を大麻取締法違反の疑いで逮捕、送検したと発表した。「使うと家庭や生活の悩みを一時的に忘れられた」と容疑を認めているという。新日本プロレスリングによると同社の契約選手で、マット・サイダルのリングネームで神戸市内などの試合に出場予定だったという。
関西空港署と大阪税関関空支署によると、逮捕容疑は9月22日、米国からの旅客機で関空に到着し、液体大麻(2・12グラム)が入った電子たばこ用のパイプ4本をリュックサックに隠し、持ち込んだとするもの。
来日が頻繁なため、税関が検査し、発覚。大阪地検堺支部が今月13日、同罪などで起訴した。「フロリダ州タンパで1本80ドルで買った」と供述。液体大麻の摘発は関空では初めてという。新日本プロレスリングは取材に「入国時にトラブルがあったとしか聞いておらず、詳細は把握していなかった」としている。(中川竜児)