政府は24日、天皇陛下の生前退位などを検討するために設置した「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」(座長=今井敬・経団連名誉会長)の初会合の議事概要を首相官邸ホームページで公開した。会合は約1時間10分にわたり非公開で行われたが、公開された概要はA4判2枚。自由討議で出た意見として紹介したのは六つで、初会合後の記者会見で今井座長らが明らかにしたものと同じだった。
生前退位、18年めど政府想定 有識者会議が初会合
官房長官、生前退位への政府対応「オープンな形で」
初会合は17日夕、有識者6人のほか、安倍晋三首相らも出席して開かれた。議事概要は出席メンバーの氏名・肩書と首相あいさつ、会議の運営方法などが大半。自由討議での意見として、「ご高齢となった陛下のご事情に鑑みる時、慎重さを旨としながらもスピード感を持って検討を進めることが重要」「予断を持つことなく、国民と一緒に考えていくための土俵を作っていくことが必要」「様々な専門家の意見をしっかり伺い、総体としての国民の意思に沿った解決策を模索していきたい」など六つを紹介したが、発言者は明らかにしなかった。
菅義偉官房長官はこれまで「国…